LCCも最近は海外への直行便が増えてる。 数万円で地球の裏側に行けるこの時代に、 歩いて行ける遠足のような旅行に注目が集まっている。 名前は知っていたけれど、普段使いが難しい割烹や、 こんなところにこんなものが!?という史跡、 知る人ぞ知る夜景のポイントを泊りがけで巡る。 民泊を利用するこの旅行では、 地元食材を使った季節のグルメがふるまわれる。 窓の外には我が家が見えるのがおかしくてしかたがない…
8月初旬のこの季節になると、 高校を卒業するまで大きなねぶたを追いかけ、 家族や友人と汗を流していたことを思い出す。 地元を離れ、子どもが産まれてからというもの、 ねぶた祭には1度も行けていない。 その代わりといっては何だが、 いまは、あたらしいねぶたの楽しみ方にハマっている。 「おうちねぶた」。 簡単に言えば、家庭用のミニチュアねぶただ。 今回注文したのは新進気鋭の女性ねぶた師のもの。 半年以上…
今日は、さんさ祭り最終日の夜。 私は、盛岡の実家に向けてクルマを走らせていた。 10年前、コロナで祭りが開催できなかったことをきっかけに、 ホログラムで祭り体験を共有する動きが 盛んになりつつあるのだ。 家につくと母から、 待ってましたと言わんばかりに、 「はやく、ノリコとつないでちょうだい」 とのリクエストが入った。 台湾に住む姉とオンラインで映像を繋ぐと、 私の隣に6歳の甥っ子のホログラムが現…
わたしは、ここ数年、病院に行っていない。 そう言うと身体の調子がいいように聞こえるかもしれないが、 病院には行っていないが医師には定期的に会っている、 というのが正しい表現だ。 かつては、南三陸から仙台市の大学病院まで クルマで2時間かけて診察を受けに行っていた。 しかし、オンラインでの受診が当たり前のようになり、 自宅や職場、時には船の上(私はワカメ漁をしている)が病院になった。 ウェアラブルウ…
会津木綿の織物職人として、 ずっと着物や手ぬぐいをつくってきた私が、 年間数千枚のマスクを縫うことになるとは 思ってもみなかった。 マスクと言えば白か水色が主流で、 柄物はほとんどなかったけれど、 コロナの影響で腕時計をする感覚で、 みんなが一年中マスクをつけるようになった。 一枚3万円もする高級ブランドのマスクも売れていると聞く。 はじめは地元の人が買ってくれていたわたしのマスクは、 いまや、海…
わたしは市の委託を受けて、 「道」を管理している。 その道は散歩専用の道で、 近くに流れる最上川を眺めながら 悠々と歩くことができる。 この道を歩くには事前登録が必要で、 歩くためにチケットを購入する必要がある。 たんなるウォーキングコースや ハイキングコースと異なるのは、 さまざまなアート作品を 眺めながら歩くことができる点だ。 ”健康的鑑賞”と話題をよび、 県外からも多くの人が訪れるまでになっ…
わたしはごく普通のサラリーマンだが、 5年ほど前から、 深夜12時から1時間だけの副業をしている。 それは、ただ、人の話を聞くというだけの仕事だ。 日中は営業職としてセールストークの マシンガンを炸裂させている。 自分でいうのもなんだが、 話はうまい方で成績もいい。 しかし、営業の仕事は 人の話を聞くということが実は大事だったりする。 そのスキルを、活かした副業というわけだ。 『王様の耳の耳はロバ…
コーヒーを飲んだり、たばこを吸ったり、 ぼんやりとSNSのタイムラインを追ったり。 仕事の息抜きの仕方は、ひとそれぞれだ。 しかし、わたしの部署では、 リモートワークの日、午前と午後1回ずつ みんなでオンラインの体操をするようになった。 はじめは、ラジオ体操を取り入れていたが、 ヒップホップダンスが趣味のメンバーが考案した ブレイク体操がなかなかの出来で、 いまでは“第3”までレパートリーがあるほ…
目覚ましが鳴りリビングに行くと、 自家焙煎ハマっている主人の 淹れ立てコーヒが優しい香りを漂わせている。 あの面倒くさがりの主人が コーヒー豆を煎ることになろうとは、 時代も変わったものだ。 2年前に立ち上げた「焙煎アカウント」は フォロワー数が10,000 人を超えたそうだ。 朝食のサラダの野菜はすべて自家栽培。 しかも無農薬。 市の農地を借りて家族みんなで作っいる。 ミニトマトとサニーレタスに…
午前中のオンライン会議の内容を、 企画書にまとめていたら14 時をまわっていた。 お気に入りのユーチューバ ―の 「初めてオートミル食べた」という動画を観ながら 昨日の夜に焼いたベーグルと お隣さんからもった鶏の燻製で簡単なランチ。 もうひとつやっつけたい仕事があるけれど、 集中力ゲージなさすぎ問題につき 近くの公園へカラダを動かしに行くことに。 公園の芝生には、 私と同じようなリモートワーカーや…
仙石線下りホーム。 いつもと違う方向の電車に乗る。 最寄りの駅を降りて、レンタルサイクルで少し走ると 目の前に海が広がってくる。 ここに勤務先が新しいオフィスを構えた。 というより契約した。 働き方改革が進み、全社員がテレワークに。 それに伴って会社はヘッドオフィスは縮小した。 ただ社員のつながりを強くするために 毎週火曜と木曜は海沿いのカフェをスペース借り。 社員が気軽に来れる仕事場兼交流の場と…