ロッケン的デザインスコープ「花見のデザイン」篇

秋田県『ゆり高原ふれあい農場』の桜並木で、新しい花見について考えてみた ◎桜のパレード 日本人は桜が大好き。とりわけ東北に住む人たちにとっては、厳しい冬から解き放たれる格別の瞬間だ。日差し、空気、匂い、五感で全てを吸収し、花見を開き酒を酌み交わして、春が訪れた喜びをみんなで分かち合う。「さくら」の語源には諸説あるが「さ」は「サ神」田んぼの神様、「くら」はその神様の居場所である「御座」を意味する。…

2023.05.10
REPORT
ロッケン的デザインスコープ 「工芸品のデザイン」篇

~赤くないアカベコについて考えてみた~ ◎人気のきっかけ 会津地方の郷土玩具「赤べこ」。全国的にも認知度バツグンで言わずと知れた福島県の伝統的工芸品である。牛の鳴き声である「べぇー」と、子供や愛称を込めた対象をさす「こ」で「べこ」。方言で牛のことだ。赤色は呪術的な意味で病気を退散させる古くからの民間信仰が関係しているらしい。首の部分が動くように設計されていて、ちょこんと触れるだけでゆらゆらと愛らし…

2023.04.14
デザインスコープ
ロッケン的デザインスコープ 「べっぴんの湯」篇

温泉のデザイン ~久慈で心の芯までポカポカになる温泉について考えてみた~ 山あいにひっそりと佇む静寂の湯は、秘湯 と呼んでもいい雰囲気 ◎口実 クリエイターとして東北中の様々なお得意先のご要望に応えてきた(つもりである)。よって、日々の撮影や取材、プレゼンや打合せで、東北の隅々にまで行った気になっている。特にロケで見知らぬ土地に行くときは事前に入念にチェックする。季節、天気、時間、太陽の傾き、湿度…

2023.03.10
REPORT
ロッケン的デザインスコープ 「仙臺四郎」篇

一般的に意匠や審美性として語られる「デザイン」。しかし、デザインの本質は「人間をまん中に、より良い方向に導くための一連のプロセス」にあると思うんです。つまりデザインは「少し改善した方がよいかも」「こんな切り口もありえる」というように、試行錯誤を繰り返し、社会や生活を良い方向に推進するエンジンともいえます。 そこでロッケンは、東北の様々なモノ・コト・トキをデザインの視点で再評価。素晴らしいデザインは…

2023.02.07
REPORT