#ロッケントーク: vol.1 若者に直撃インタビュー!お酒離れ、ホントに進んでる?(前篇)
2019.09.06
記念すべきロッケントーク「vol.1」。
クルマや旅行、映画やジーンズなど、若年層の消費が落ち込むたびに若者の「○○離れ」と題した記事やニュースを見かけることは少なくありません。「お酒」もそのひとつとして、これまで話題になってきました。しかし、それは本当なのだろうか?飲む回数や量が減っても、その価値や関係値は高まっている可能性があるのでは?そんな疑問から今回は、若者のお酒離れの実態について宮城大の学生4人とトークを実施。
その様子を2回にわたってレポートしていきます。
なお、トークにあたって学生たちに日記調査を実施。一日の中でいつ、誰と、何をしたか、飲酒があった場合は何を飲んだか、またその時の気持ちを点数にすると何点か、1週間分記入してもらいました。
<今回のトークメンバー>
名前(学年):好きなお酒
写真左から
かなめ(4年):ビール、芋焼酎
さや(4年):日本酒、ジン系カクテル、ビール
ななみ(3年):レッドアイ
しんじ(3年):ハイボール、甘いサワー
<インタビュー>
武田陽介
お酒離れしてない若者たち
―まず、このトークに先だって、1週間、日記調査にご協力いただき、ありがとうございました!せっかくなので、その結果を見ながら話を進めていくことにしましょうか。
これ(日記調査)を見ると4人とも、週2~3回ぐらい飲んだようだけど、飲む頻度は、いつもこんな感じ?
ななみ:
わたし、基本、週5ぐらいでお酒を飲むんです(笑)ただ、テスト前ってこともあり、普段よりは控えた感じです。でも、その割には飲んだ気も…。
かなめ:
調査してるってこともあり、少し意識して飲んじゃった気が(笑)でも、家に梅酒と芋焼酎をストックしてあって、飲むことは日常的な感じです。
しんじ:
週1~2ですかね。この時は、ひとりで、バイトの後に飲んだ感じですが、友達やゼミの先輩と飲むことも良くあります。
さや:
わたしは、基本クルマ移動なのであまり飲まないんですが、この前の週末は、自宅で家族と飲みました。なぜかいま日本酒が家に集まってきていて、お母さんが片づけたいって(笑)あと、友達とも飲みに行きました。
―みんな、飲んでいる時間は感情がポジティブな傾向にあるみたいだね?
ななみ:
わたしは、大学より自分の部屋にいる時の方が好きなので、部屋でお酒を飲んでいる時は他の時間より楽しいです。
かなめ:
お酒飲んでる時間、一番好きかもしれないです。友達と飲んでる時は、やっぱ3150(サイコー)ですね!
―家と外だと、どっちで飲むことが多い?大学生だと、宅飲みが多いのかな?
かなめ:
家でも飲みますけど、居酒屋にも行きます。居酒屋だと騒げるので(笑)
ななみ:
家でうるさくして、壁をドンドンされるの怖いよね…。
かなめ:
あと、実家から通っている人が多かったりもするので、居酒屋で飲むのが多いのかもしれません。それに、2~3次会まで行っても5千円あればなんとかなるので。
ななみ:
私は家の方が多いです。家で、友達とLINEつないで、バーチャル飲みすることもありますよ。スマホ越しに「かんぱーい」って。
―へ~、今っぽいね~。みんなで飲む時って、どんな話をするの?
ななみ:
近況の報告とかですかね。
さや:
私、普段、家だとあんまりしゃべんないんですけど、お酒を飲むと口数が多くなるかもしれません。一緒にパパ、ママと飲むんですけど、彼氏のこととか普段は触れてこないけどお酒が入るとママが彼氏の話題を振ってきたりして、パパがブルーになるっていう(笑)
かなめ:
将来の話をしたりもします。何歳ぐらいで結婚したいかとか、子どもは欲しいかとか。この前、中学の先輩とサシ飲みした時は、付き合ってる彼氏と別れそうっていう恋愛の相談にのってました。
―誰かと話をするのに、お酒って必要だと思う?
かなめ:
話が重めだったので、酒が入ることで雰囲気が軽くなって話しやすくなったり、その場が楽しくなるっていう意味では必要です。
さや:
お酒がなくても盛り上がれるけど、お酒がスタートダッシュの役目を果たしてくれるのはあると思います。
(vol.2に続く)
まず、学生たちと話をしてわかったのは、「若者のお酒離れ」は統計的な数値の話であって、すべての若者にあてはまるものではないということでした。確かに、下のグラフをみると、若者世代のお酒への支出が減っていることは確かですが、それは若者に限ったことではなく総体的な問題のようにも見えます。そんな状況の中でも、お酒を飲んでいる若者がいるのも事実です。単純に、若者がお酒から離れていると結論づけるのではなく、もしかすると、若者とお酒との関係性や、お酒の楽しみ方・飲み方が変わってきているのかもしれない。だとすると、どんな風にお酒を捉えて、自分たちなにり楽しんでいるのか?次号vol.2では、そのあたりに踏み込んだトークを展開していきます。