【ストーリー】美術道

2020.07.27

わたしは市の委託を受けて、
「道」を管理している。
その道は散歩専用の道で、
近くに流れる最上川を眺めながら
悠々と歩くことができる。
この道を歩くには事前登録が必要で、
歩くためにチケットを購入する必要がある。

たんなるウォーキングコースや
ハイキングコースと異なるのは、
さまざまなアート作品を
眺めながら歩くことができる点だ。
”健康的鑑賞”と話題をよび、
県外からも多くの人が訪れるまでになった。
展示されている作品は、
学芸員の私が国内外のアーティストに協力を得ながら
月替わりのテーマをもとにキュレーションしたもの。
美術館に常設展と企画展があるように、
散歩道にはいつもあるものと、
その時しかないものがある。

美術館ならぬ美術道。
中よりも外にある方が輝く作品もある。
今日もアウトドア派のアートたちが、
たくさんのお客さまをお出迎えする。

Future TOHOKUとは

新型コロナウイルスの感染拡大を経験した私たちが、10年後の東北にひろげていきたい日常のしあわせを、より前向きに描き、つくる、シンク&アクトプロジェクトです。
「距離観【きょりかん】~再計測する生活者~」というテーマのもと、今後実現・定着するかもしれない新しい営みを、
7つのテーマ(食生活 / 働き方 / 住居 / 趣味・学習 / 車・トラフィック / 観光・祭り / 健康生活)に分類し、希望的楽観により描きます。
日本や世界があこがれる「東北らしい、あったらいいな」な生活シーンの数々。皆さんの再計測や新しい営みのきっかけになるレポートや物語を定期的に掲載してまいります。

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