【ストーリー】オンライン社交場

2020.09.24

退勤時間まぎわに同僚から飲みに誘われたが、
先約があったので断ることに。
その先約とは家族のZOOM飲み。
メンバーは東京の大学に通う息子と
鶴岡に住む私の母だ。

この飲み会は父が他界した昨年冬から
月に1度のペースで定期開催している。
この会のメンバーには、
母の手作り梅酒が送られてくることになっていて、
それも楽しみのひとつ。
秋田出身の母は昔から酒に強く、
ワインをボトルで空けても
いつもケロリとしるのだが
今夜は「疲れたからもう寝る」とのことで
早めに退出してしまった。

少し心配になって、翌朝電話してみたところ、
家族とのZOOM飲みの前に、
オンラインでのランチ会、お茶会、
ゼロ次会をはしごしていたそうだ…。
少しあきれてしまったが、
まだ長生きしてくれそうだと、安心することができた。

Future TOHOKUとは

新型コロナウイルスの感染拡大を経験した私たちが、10年後の東北にひろげていきたい日常のしあわせを、より前向きに描き、つくる、シンク&アクトプロジェクトです。
「距離観【きょりかん】~再計測する生活者~」というテーマのもと、今後実現・定着するかもしれない新しい営みを、
7つのテーマ(食生活 / 働き方 / 住居 / 趣味・学習 / 車・トラフィック / 観光・祭り / 健康生活)に分類し、希望的楽観により描きます。
日本や世界があこがれる「東北らしい、あったらいいな」な生活シーンの数々。皆さんの再計測や新しい営みのきっかけになるレポートや物語を定期的に掲載してまいります。

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