【ストーリー】 狩人な休日

2020.07.27

今日は土曜。
山へ向かって車を走らせる。
普通ならその目的は登山やゴルフだろうが、
私の場合はそうではない。
私がマタギを始めてかれこれ10 年。
「やっと狩人らしい呼吸になったな」
と師匠がほめてくれた。

しかし、 自然を相手にしたこの行為は
常に命を危険にさらしている。
ゴルフのようにリカバリーショットを打つことはできない。
常に一発勝負だ。
山は神。
そこに住む生き物を頂戴することは、
一種の神事近い。
ターゲットに照準を合わせ、
弾を放つと大きな体が横たわるところが見えた。

友人のフレンチシェフに
獲物が確保できたことを報告すると、
お礼にジビエのコースをごちそうしてくれると言ってくれた。

Future TOHOKUとは

新型コロナウイルスの感染拡大を経験した私たちが、10年後の東北にひろげていきたい日常のしあわせを、より前向きに描き、つくる、シンク&アクトプロジェクトです。
「距離観【きょりかん】~再計測する生活者~」というテーマのもと、今後実現・定着するかもしれない新しい営みを、
7つのテーマ(食生活 / 働き方 / 住居 / 趣味・学習 / 車・トラフィック / 観光・祭り / 健康生活)に分類し、希望的楽観により描きます。
日本や世界があこがれる「東北らしい、あったらいいな」な生活シーンの数々。皆さんの再計測や新しい営みのきっかけになるレポートや物語を定期的に掲載してまいります。

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