おもロッケン_vol.1 石に描けば輪が広がるfrom秋田県

2023.01.30

ロッケンのメンバーがおもしろいと感じた東北のモノ・ひと・場所などをリレー形式でお伝えする「おもロッケン」。記念すべき第1回のレポーターは盛岡支社の佐藤允さんです。インタビュワーは東北のことをいろいろ知りたいロッケンの新キャラクター・取材犬の“ミッチー”です。

ミッチー:
今日は、ロッケンの佐藤允に話をきくわん。お話のタイトルを教えてもらえる?

佐藤:
「石に描けば輪が広がる」です。

ミッチー:
具体的にどんな話なんだわん?

佐藤:
絵やメッセージを書いた石を街のいろいろな場所に隠したり置いたりして、知らない誰かに拾ってもらう遊び「ワロック」が秋田で流行っている、というお話しです。実際、帰省の際に行く地元の温泉にも石が置かれているコーナーがあって、実家にも何個かあるという代物です。描かれているものはアニメのキャラもあれば、地元のお祭りや風景など題材は多種多様。石の形を活かしたデザインや目を見張るほどの出来栄えのものもあって、「これ欲しいな」って思ったり。

佐藤家のテレビ台に鎮座するワロック

ミッチー:
どんなところが面白と思ったわん?

佐藤:
自身で見つけた石に自身で何かを描き、自身で選んだ場所にそっと置く。そしてその石が知らない誰かの元に納まる。アリかナシか、0か1かというデジタルな現代においても、遠い誰かに届くことを願って空き瓶を海に放つようなアナログの世界感がワロックにあったからかな。だからこそ見つけた時の唯一感や特別感がひとしおなのかもしれない。デジタルの世界でもNFTみたいに唯一性に価値が認められるようになっているしね。

ミッチー:
東北をどんな風に面白くしてくれそうと思ったわん?

佐藤:
自宅や空き家の軒先に交換所を開設して愛好者の交流の場所にしたり、利用者同士が交換所にあるノート上でやり取りするなど、ワロックが個々の関係からもう少し広がった関係になりつつある。ひょっとすると交流人口増加のネタや、観光情報発信のひとつのネタになるかもしれない。「この石に描いたスポットを探してみてくださいね」なんてメッセージともに街の片隅に置かれていたりして。

地元の温泉にある特設ブース

ミッチー:

小さな石が東北を大きく動かすかもしれないわん!佐藤氏、おもロッケンな話、教えてくれてありがとう。

今回の「ここ掘れわんわん」(まとめ)

ワロックチェーンから新しい価値が生まれるかも!?

ワロックはまさにアナログのNFT。そこにしかない“一期一絵”の価値を求めて、さまざまな人が交流や新しい動きが生まれるかもしれない。人が集えば、メディアとしてできたり、情報を発信するハブとして機能する可能性がありそうだわん!