【プロジェクト】新型コロナウイルスを経験した東北の未来を前向きに描く。 シンク&アクトプロジェクト「Future TOHOKU」始動

2020.06.02

この度、ロッケン-東北6県研究所-(研究所長:加勇田亮二、以下「ロッケン」)および株式会社東北博報堂(代表取締役社長: 當麻 裕介)は、コロナを経験した私たちが、10年後の東北にひろげていきたい日常のしあわせを、より前向きに描き、つくる、シンク&アクトプロジェクト「Future TOHOKU」を始動しました。

ロッケンでは2020年4月より、博報堂生活総合研究所の「新型コロナウイルスに関する生活者調査」をベースとして東北6県の生活者を対象とした“コロナ禍で変化した意識や行動”に関する定量調査や独自の定性調査を進めております。その結果をもとに、東北における生活者のライフスタイルをどのように進化させると楽しくおもしろいものとなるか、未来変動を見立て、東北の新たな価値・可能性をレポートや物語として発信していきます。(2020年6月以降、順次公開予定)

テーマは「距離観【きょりかん】~再計測する生活者~」

世界共通の習慣となった「ソーシャルディスタンス」。ロッケンは、この“新しい生活様式”によって多くの生活者が、対人的・物理的距離の確保にとどまらず、自身とあらゆる価値や欲求との距離を測り直していると考えています。これまでの営みの何がよくて、何がよくなかったのか。これからの営みで何をあきらめて、何をはじめるのか。一人ひとりが自身の価値や欲求と近づいたり、離れたりしている。それは、ありたい未来を見据えた生活者の意識的かつ確信的な「計測」です。

ロッケンは、このような生活者と価値や欲求の距離の変容を「距離観」と定義しました。全人類が同時的に直面する危機によって、人々は「正解」を失い、信じていた様々な常識がリセットされました。一方で世の中の初期化が進んだことにより、加速度的に進んだ新しい意識や行動も数多くあります。ロッケンは、新型コロナウイルスやコロナ社会にどう対峙するかではなく、それらによって生じ、定着し始めた新しい営みの中に、東北の未来や可能性を見出すこと。「元に戻る」のではなく「次の日常」を構築していくことです。

私たちは、生活者の中で生まれた「距離観」や様々な調査データをもとに、新しい営みの兆しを掘り起こし、東北の持つ有形無形の資産と掛け合わせながら、改めて東北で生きることの価値や可能性を見立ててまいります。

はじめに取り組むのが「Future Tohoku life

今後、実現・定着するかもしれない新しい営みを7つのテーマ(食生活、働き方、住居、趣味・学習、車・トラフィック、観光・祭り、健康生活)に分類し、希望的楽観のもと描きます。 日本や世界があこがれる「東北らしいあったらいいな」な生活シーンの数々。皆さんの再計測や新しい営みのきっかけになるレポートや物語を順次公開していきます。また、ロッケンでは今後も新しい営みを描きながら、そんな未来にあったらいいなと思えるコンテンツやサービスを提案してまいります。

ご期待ください!

リリース全文(PDF)はこちら

Director:加勇田亮二
Planner:武田陽介、白田涼太、菅原愛恵
Idea:栗原渉